新築戸建てを購入するときには、初期費用だけでなく、維持管理にかかるランニングコストも考慮する必要があります。ランニングコストとは、家を所有している間に必要になる費用のことで、主に以下の4つに分けられます。
- 修繕費
- 税金
- 保険料
- ホームセキュリティ費用
これらの費用は、家の種類や構造、所在地、築年数などによって異なりますが、平均的な目安を知っておくことで、将来的な家計計画に役立ちます。この記事では、新築戸建てのランニングコストの内訳と平均額、節約方法などについて解説します。
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修繕費
修繕費とは、家の劣化や故障を防ぐために必要なメンテナンス費用のことです。一般的には、築10年を過ぎた頃から修繕が必要になると言われていますが、日頃からこまめにチェックしておくことが大切です。修繕費には以下のようなものが含まれます。
- 外壁や屋根の塗装・防水処理
- シロアリ駆除
- 水回り(キッチン・風呂・トイレ)の交換・リフォーム
- 給湯器の交換
- 配管や電気設備の点検・補修
これらの修繕費は、一度に数十万円から数百万円もかかる場合があります。そのため、毎月一定額を積み立てておくことがおすすめです。積み立て額の目安は、家賃相当額(住宅ローン返済額)の5~10%程度です。
税金
税金とは、土地や建物を所有することによって発生する公共費用のことです。税金には以下のようなものがあります。
- 固定資産税
- 都市計画税
- 不動産取得税
固定資産税と都市計画税は、毎年1月1日時点で所有している土地や建物に対して課される税金です。固定資産税は1.4%、都市計画税は0.3%が基本的な税率ですが、住宅用地や住宅用建物に対しては軽減措置があります。不動産取得税は、土地や建物を取得した年度に一度だけ支払う税金です。原則として4%が課税されますが、新築住宅であれば1,200万円控除されます。
これらの税金は、土地や建物の評価額や所在地によって異なりますが、平均的な目安としては年間10~20万円程度です。
保険料
保険料とは、火災や地震など自然災害による被害から家を守るために必要な費用のことです。保険料には以下のようなものがあります。
- 火災保険
- 地震保険
火災保険は、火災だけでなく、台風や水漏れなどの被害にも補償してくれる保険です。地震保険は、地震や津波による被害に対して補償してくれる保険です。地震保険は火災保険とセットで加入する必要があります。
これらの保険料は、建物の構造や所在地、補償内容などによって異なりますが、平均的な目安としては年間1~2万円程度です。
ホームセキュリティ費用
ホームセキュリティ費用とは、防犯対策として必要な費用のことです。ホームセキュリティ費用には以下のようなものがあります。
- 防犯カメラ
- センサーライト
- ホームセキュリティサービス
防犯カメラやセンサーライトは、侵入者を発見したり威嚇したりするための設備です。ホームセキュリティサービスは、警備会社と契約して、異常を感知したら警報を発するシステムです。
これらのホームセキュリティ費用は、設置する設備や契約するサービスによって異なりますが、平均的な目安としては月額5~10千円程度です。
まとめ
新築戸建てのランニングコストは、修繕費・税金・保険料・ホームセキュリティ費用の4つに分けられます。これらの費用は、家の種類や構造、所在地、築年数などによって異なりますが、平均的な目安としては月額3~5万円程度です。
ランニングコストを節約する方法としては、購入時にアフターサービスや保証制度が充実した会社を選ぶことや、毎月一定額を積み立てておくことがおすすめです。
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