新築戸建てに引っ越すとき、バルサンを焚く必要があるのかどうか迷う方も多いでしょう。
新築ならゴキブリがいないと思っても、実は引っ越しの荷物や近所の環境によっては、ゴキブリが出る可能性があります。
そこで、この記事では、新築戸建てにバルサンが必要なケースと、バルサンを使うときの注意点や効果的な方法をご紹介します。
新築戸建てにバルサンは必要なのか?
新築戸建ては、ゴキブリが侵入しにくい環境になっています。
そのため、バルサンを焚く必要性は低いと言えます。
新築戸建ては、隙間やひび割れがなく、清掃も徹底されています。
さらに、換気設備も整っており、ゴキブリが繁殖しやすい暗く湿った空間も作られません。
しかし、新築戸建てでもゴキブリが発生することがあります。
その場合は、新築戸建てであってもバルサンの使用を検討する必要があります。
では、どうして新築戸建てにゴキブリが出現するのでしょうか?
次の項目で詳しく解説していきます。
新築戸建てでもバルサンが必要になるケースは?
新築戸建てでもバルサンが必要になるケースとしては、次のような状況が挙げられます。
1. 荷物にゴキブリや卵鞘が紛れ込んだ
引っ越しの際に、荷物に紛れ込んだゴキブリや卵鞘(卵の入った袋)が家に持ち込まれることがあります。
これらは、ゴキブリの繁殖源となります。
荷物を開封する前に、バルサンを焚いておくと、ゴキブリや卵鞘を駆除することができます。
2. 水の張っていない排水口からの侵入
排水口から水がなくなった隙に、ゴキブリが侵入することがあります。
特に、台所や浴室などの水回りは、ゴキブリにとって魅力的な場所です。
排水口には、水を張っておくか、ネットやキャップをつけておくと、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
また、定期的にバルサンを焚いておくと、排水管内のゴキブリを退治することができます。
3. 近隣に発生源がある
近隣にゴキブリの発生源となる場所(飲食店やゴミ置き場など)が存在する場合は、注意が必要です。
これらの場所から、ゴキブリが家にやってくる可能性が高まります。
窓やドアには、網戸や密閉性の高いものをつけておくと、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
また、近隣でバルサンを使用したことで、逃げ出したゴキブリが家に来ることもあります。
その場合は、早急にバルサンを焚いておくと、ゴキブリを退治することができます。
4. 人の姿が見えない期間が長かった
人の姿が見えない期間が長くなると、ゴキブリが増殖することがあります。
例えば、旅行や出張などで家を空ける場合は、帰宅前にバルサンを焚いておくと、ゴキブリを駆除することができます。
5. 暗くて風通しの悪い場所がある
暗くて風通しの悪い場所(押入れや物置など)は、ゴキブリの好みの環境です。
これらの場所には、定期的に掃除をしておくと、ゴキブリの発生を防ぐことができます。
また、掃除の際にバルサンを焚いておくと、隠れているゴキブリを退治することができます。
これらの状況では、新築戸建てであってもバルサンを焚くことで、ゴキブリを退治することが可能です。
しかし、バルサンを使用する際には、注意事項や効果的な方法を把握しておく必要があります。
次の項目では、その詳細について解説していきます。
新築戸建てでバルサンを使うときの注意点と効果的な方法
新築戸建てでバルサンを使うときには、以下のような注意点と効果的な方法があります。
バルサンの種類と特徴
バルサンとは、害虫を駆除するために使用する薬剤の一種です。
バルサンには、大きく分けて煙タイプと霧タイプの2つありますが、それぞれにも細かな違いがあります。
自分の住まいの状況や駆除したい害虫の種類に合わせて、適切なバルサンを選ぶことが重要です。
煙タイプ
煙タイプには、火をつけるすり板タイプか水に浸すことで煙を発生させる水につけるタイプの2つがあります。
煙は強力な噴射力と拡散力を持ち、部屋のすみずみまで薬剤を行き渡らせます。
ただし、煙タイプは火災報知器に反応する可能性があるので、使用前には必ず報知器を止めるなどの対策を行ってください。
霧タイプ
霧タイプは、ボタンを押すことで霧状の薬液を噴出するバルサンです。
霧は煙よりも臭いが少なく、空気中に長く浮遊します。
そのため、壁や天井などの高い位置に付着した害虫にも効果が期待できます。
また、霧タイプは火災報知器には反応しませんが、ガス報知器には反応する場合がありますので、使用前にはガス報知器の確認や停止などの対策を行ってください。
以上のように、バルサンの種類によって、特徴や使用方法が異なります。
自分のニーズや好みに合わせて、最適なバルサンを選んでください。
バルサンの効果的な使用時期は春から秋がおすすめ!
ゴキブリが活発になるのは春から秋にかけてですが、その時期にバルサンを使うと効果的な駆除ができます。
バルサンはゴキブリの巣にも届く煙を発生させるので、隠れているゴキブリも退治できます。
特に注意したいのは、気温が20℃以上になるとゴキブリの卵が孵化しやすくなることです。
そのため、気温が上がる前にバルサンを焚いておくと、とても効果的です。
注意点として、ゴキブリの発生が減る寒い時期でも、部屋が暖房で温められていれば、ゴキブリが出現する可能性があります。
その場合は、早急にバルサンで駆除することをおすすめします。
バルサンは卵鞘(らんしょう)には効果がない!
卵鞘に対してはバルサンは効果的ではありません。
卵鞘とは、ゴキブリが産む黒い袋状のもので、小豆ほどの大きさです。
卵鞘の中には多数の卵が入っており、孵化すると一気にゴキブリが増えてしまいます。
そのため、卵鞘は物理的に取り除くか、置き型バルサンなどで予防することが重要です。
卵鞘は家電や家具、段ボールなどの隙間に隠れていることが多いので、注意が必要です。
特に、引っ越しの荷造りや新築戸建てへの入居時には、卵鞘が混入していないか確認しましょう。
バルサンにゴキブリの侵入を防ぐ効果はない!
ゴキブリの侵入を防ぐには、バルサンだけでは不十分です。
バルサンはゴキブリを駆除する効果はありますが、侵入を防ぐ効果はありません。
なぜなら、バルサンは室内に散布するものであり、外からの侵入を阻止するものではないからです。
したがって、ゴキブリが家に入ってこないようにするためには、他の対策も必要です。
例えば、隙間や排水口などの侵入経路をふさぐことや、バルサンの屋外用やエアコンのドレンホースに付けるタイプの侵入ブロックシリーズを使うことなどが挙げられます。
さらに、柑橘系やミント系の植物やアロマを室内に置くという方法も効果的です。
ゴキブリはこれらの香りを嫌うため、自然な対策としておすすめです。
このように、バルサン以外の方法も併用することで、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
バルサンの使用には乳幼児・ペット・アレルギー体質の方は特に注意!
バルサンは殺虫剤として広く使われていますが、使用方法には細心の注意が必要です。
公式のQAでは、バルサンの成分は哺乳類に対しては安全性が高いとされていますが、それでも人やペットを部屋から出さなければなりません。
また、使用後には換気を十分に行わなければなりません。
特に赤ちゃんや妊婦、病人、アレルギー体質の方はバルサンの成分に敏感に反応する可能性がありますので、使用時や使用後には慎重になる必要があります。
さらに、ペットや観賞魚、植物などもバルサンの成分に影響を受けることがあります。
公式サイトでは「魚に対する毒性が強い」と記載されており、水槽などがある部屋ではバルサンを使用することができません。
植物も「枯れる場合がある」という記載がありますので、バルサンを使用する部屋からは必ず出しておきましょう。
バルサンの成分は床や壁、家具などにも付着することがありますので、拭き掃除をしてから部屋に戻ることをおすすめします。
バルサン以外のゴキブリを駆除する方法も
ゴキブリを駆除する方法として、バルサン以外にも高濃度アルコールスプレーや熱湯が有効です。
高濃度アルコールスプレーは、ゴキブリの体表にある油分を分解し、呼吸困難に陥らせる作用があります。
熱湯は、50℃以上でゴキブリの神経系を麻痺させ、70℃以上で即座に死滅させる作用があります。
これらの方法は、赤ちゃんやペットに対しても安全ですが、ゴキブリに直接かける必要があることに注意してください。
なお、高濃度アルコールスプレーは引火性が高く、火気の近くでは使用しないでください。
熱湯はやけどの恐れがあるので、手袋やエプロンなどの防護具を着用し、安全に行ってください。
まとめ
以上、新築戸建てにバルサンは必要かという問題について、バルサンの必要性と使用方法をご紹介しました。
新築戸建てでもゴキブリが出る可能性はゼロではありません。
しかし、バルサンを使うときには注意点や効果的な方法を知っておくことで、安全に快適に駆除することができます。
この記事を参考にして、新築戸建てでも快適な暮らしを送りましょう。
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